スフィンクス
ほぼ無毛であるとはいえ、スフィンクスは頻繁なお手入れが必要です。
スフィンクスについて
四六時中ペットオーナーの上に座ることを望むスフィンクスは、「velcro lap cat(常にそばにいたがり、膝の上で寛ぐことを好む猫)」という言葉で表現されてきました。スフィンクスは、甘えん坊で、元気で、賢く、そして何よりも触れ合うことが大好きな猫です。
スフィンクスは、お客さんに挨拶するのが大好きで初めて会った人にも人懐っこく接するほか、犬やその他のペットとも仲良くできます。非常に活動的で何時間でもひとり遊びができ、おもちゃで取ってこいをして遊べるスフィンクスもたくさんいます。ペットオーナーに対して忠実で献身的です。
出典:World Cat Congress (WCC)による主要な事実と特性
品種の詳細
- サイズ区分
- 中型
- 平均寿命
- 15–20 歳
愛情深い / 落ち着いた性格 / 元気な / 利口 / 愛嬌がある / もの静かな
特徴
品種の起源
毛のない猫は、古くから世界各地で存在しました。最も有名なのは、コロンブス以前の時代に発見されたと考えられており、20世紀初頭にフランシス・シンプソンが著した『The Book Of The Cat』で記述されているメキシカン へアレス キャットでしょう。
その他にも、ドン スフィンクスやピーターボールドの原産国であるロシアをはじめ、さまざまな地域で毛のない猫の例が見られます。現在私たちが知るスフィンクスは、1960年代に、カナダのオンタリオ州のとある飼い猫のもとに生まれた無毛の子猫をもとに繁殖されました。この子猫からより多くの無毛の猫を繁殖しようとする試みは、いくらかは成功を収めました。
スフィンクスの特徴
スフィンクスの生涯の各段階におけるケアの方法を見てみましょう。生後12か月まで
スフィンクスの子猫
スフィンクスはとても愛嬌がある猫で、ひとりぼっちの生活には適していません。もしオーナーが家を空けることが多いならば、もう1匹子猫を飼うことをおすすめします。
行動
スフィンクスは最も愛情深い品種の1つで、とても利口です。そのため、家族向けのペットとして人気があります。子猫のときからオーナーと強い絆を形成します。オーナーの後をついて回り、一日の終わりにはオーナーの横で丸まって寝るでしょう。
スフィンクスの子猫は、子供や一緒に住む他のペットに対して辛抱強く振る舞います。しかし、ペットオーナーにいつもかまってもらいたいと思っています。この利口な猫には、独占して使える玩具をたくさん与えたり、高い視点から周囲を見渡せるキャット ツリーを用意することを推奨します。
12か月以降
スフィンクスの成猫
スフィンクスには、健康な成猫の生活を確実にするために知っておくべき独特の要件がいくつかあります。
グルーミングと生活の要件
その外観にもかかわらず、スフィンクスの成猫には定期的なグルーミングが必要です。他の品種は被毛に体の油を吸収して、毛を健康に皮膚を清潔に保つことができますが、スフィンクスは毛がないので、定期的に入浴させて油を取り除き、付着した汚れを洗い流す必要があります。
成猫になっても、スフィンクスは室内飼育を行う必要があります。非常に細い、綿毛のような毛を持つため、陽射しで簡単にやけどを負うからです。スフィンクスは屋内での生活に非常にスムーズに適応し、活動的な遊びを通じて運動をしたり、飼い主の投げたものを喜んで取ってきたりもします。
スフィンクスの健康と老化
スフィンクスの愛情深い性格ははシニアになっても変わらないことが知られています。とはいえ、健康と栄養のニーズは年をとるにつれて変わります。この段階で、定期的に獣医師のところで健康診断を受けさせることをおすすめします。獣医師は、老化によってもたらされる栄養上の変化や健康上の問題についてアドバイスしてくれるでしょう。
健康状態
スフィンクスの大きな特徴は、ほとんど被毛が無いという点です。完全に毛が無いわけではなく産毛が生えていますが、産毛は非常に細いため、デリケートな皮膚が紫外線にさらされることになり、非常に傷つきやすくなっています。スフィンクスの皮膚はカンジタ症にかかりやすく、寒さや外出時の日焼けの影響を受けやすいという特徴が顕著な品種です。信頼できるブリーダーから購入し、かかりつけの獣医師へ健康的な飼育について助言を求めることをおすすめします。