Persian adult sitting black and white

ペルシャ

奏でるような愛らしい鳴き声を持っていますが、ペルシャは知的な表現を用いて飼い主とコミュニケーションを取ることを好みます。

ペルシャについて

ペルシャは優しくて温和な性質を持ち、もの静かなので、一緒に暮らすのが容易です。そのため、子供たちにブラッシングされたり、愛撫されたりするのは好きですが、一緒に騒々しい遊びをすることはほとんどありません。

ペルシャは習慣の生き物であり、落ち着いた雰囲気が好きで優しく扱われるのを好みます。安全な地上にいることを好み、高いところに登ることはあまりありません。おもちゃ遊びにも熱中しますが、お気に入りの場所で静かに横になるのも遊ぶのと同じくらい大好きです。

出典:World Cat Congress (WCC)による主要な事実と特性

品種の詳細

サイズ区分
中型
平均寿命
12–17 歳

もの静かな / 穏やか / 愛嬌がある / 愛情深い

特徴

  • 静かな家に最適
  • 頻繁なグルーミングが必要
  • 室内飼育に最適
Persian adult in black and white

品種の起源

世界で最も有名なこの猫種の名前は古代ペルシャの魅惑的な帝国に由来していますが、この猫の起源自体はペルシャではありません。ペルシャ猫の起源については、正確なことは分かっていません。ほとんどの専門家は、長毛種の誕生は遺伝子の突然変異によるもので、長毛種にさまざまな種類があるのはヨーロッパの野生の猫とマヌルネコとの交配の結果であると考えています。野生のマヌルネコはカスピ海周辺で発見されているほか、中央アジアの草原に生息していることも知られています。

長毛種の猫は、17世紀にはトルコとペルシャの両方で記録されています。現在みられるペルシャ猫は、おそらくいくつかの異なる品種の系統を引いており、さらに非常に長い年月にわたる献身的なブリーダーの努力の賜物です。1871年にロンドンのクリスタルパレスで披露されると、ペルシャの祖先はヨーロッパの上流階級の間で瞬く間に人気を博し、その後もその人気は陰ることを知りません。

ペルシャの特徴

ペルシャの生涯の各段階におけるケアの方法を見てみましょう。

2歳まで

ペルシャの子猫

ペルシャは優しく温和なため、その子猫も家庭に容易に馴染むことができます。

Persian kitten standing

必要な生活環境

ペルシャの子猫は、2歳ごろになるまで成猫にはなりません。落ち着いた気性のためどのような環境でも快適に過ごせますが、にぎやかな環境より、穏やかで静かな家庭をはるかに好みます。地面の近くにいることを好むため、この品種にはキャット タワーは必要ありません。

幼い子どもに忍耐強く接することができますが、乱暴な行動からは身をかわすため、交流は大人の監督下で穏やかに行う必要があります。また、猫が遊びに興味を失った場合に自由に移動できるスペースが必要です。そうでないと不安になり、その後の交流を避ける可能性があります。

2歳以降

ペルシャの成猫

どことなく悲しげな表情とは裏腹に、ペルシャの成猫は愛嬌があって愛情深く、家族の誰とでも簡単に仲良くなります。人間からの注目をあまり必要とせず、飼い主が家にいてもいなくても1人で楽しく時間を過ごします。

オス
5 - 7 kg 体重
メス
3 - 5 kg 体重
Persian adult sitting down

グルーミング

根本から密集して生えた長くて豪華な被毛は、ペルシャ猫の特徴です。首周りの毛の長さは20cmに達することもあります。他の品種よりはるかにグルーミングの必要性が高く、敏感な皮膚の健康を維持するための入念なケアも必要です。毛のもつれやからみを防いで、抜け毛を取り除き、被毛を健康に保つために、毎日のブラッシングをおすすめします。

ペルシャはおっとりした気質であるため、成猫になっても屋外での冒険よりも屋内で過ごすことを好みます。飼い猫は一年中毛が抜け替わるものですが、ペルシャの被毛は長くて密集していることもあり、毛玉ができやすくなります。定期的なグルーミングは、毛玉のリスクを減らし、胃腸の問題が生じる可能性を防ぐのに大切です。

ペルシャの健康

短頭種のペルシャは短い顔と鼻を持った品種として繁殖されてきました。そのため、呼吸困難や目の問題のような健康上の問題のリスクを抱えています。ペルシャは短頭種気道症候群になりやすい傾向があります。この病気になると、鼻孔狭窄と気管形成不全の症状を合わせて発症します。

健康状態

ペルシャは猫種の中でも「短頭種」と呼ばれる種類に属し、頭蓋骨の形状が平らで幅が広いために、体の特徴としては平坦な顔や短い鼻があげられます。こうした解剖学上の特性から、皮膚、眼、呼吸器系にまつわる病気リスクに加えて、暑さに弱いなどの健康面での問題を相対的に抱えやすいと考えられています。すべての短頭品種を飼うペットオーナーに私たちがおすすめするのは、信頼できるブリーダーから短頭種特有の体の特徴があまり極端ではない猫を購入し、かかりつけの獣医師へ健康的な飼育について助言を求めることです。

健康チェックリスト

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